メキシコの旅〜2001-2002年冬

Updated on 2002.11.09

■メキシコ・シティ到着

「結構綺麗な空港じゃん」お昼過ぎにメキシコ・シティの国際空港に到着した私たちは、入国審査に向かう途中そう思いました。しかし(というのも変ですが)税関を出るとそこにはたくさんのメキシコ人が出待ち状態。この光景は過去香港、韓国等で見かけたものですが、なぜかメキシコ人のほうがさらに迫力。ひたすら目をあわさないようにその人の輪を抜けました。

まずは両替です。空港内にはいくつも両替所があるので見て回り、一番レートが良さそうなところで両替。次にタクシーチケットの購入です。メキシコのタクシーは乗車前に値段交渉するのですが、様々なトラブルが報告されており、目的地に応じたゾーンごとの値段が決まっているタクシーチケットを購入するのが安全とのことで、私たちも倣いました。そしてさすが空港内、かろうじて英語で指示された出口から、チケットを片手に出ると、「タクシー?」と言いながら一人の男が近づいてきました。すぐそこにタクシーが見えているので自力で行こうとした私たちですが、荷物を運ぼうとするその男に根負けしてしまいました。結局ほんの数メートル運んでもらったためチップを払うことに。おそらくちょっとしたホテルではボーイさんに荷物を部屋まで運ばれるのが避けられないように、これもお決まりなんでしょうね。

タクシーそのものは正規のようでしたが、とにかくとばす、とばす。なるほどこれはシティで運転なんて恐ろしいと思いましたよ。街の様子は、空港を出たあたりは結構荒れた感じでしたが、だんだんと洗練されていきました。そして日系ホテル、ニッコー・メヒコに到着(スペイン語でMexicoはメヒコ)。部屋に入ったときはホッとしました。さらに嬉しいことに、さすがニッコーホテル、何とNHKが入っていました。日本にいた頃ほとんど見ていなかったNHKも懐かしく思えます。

一息ついたところでさっそく観光です。地球の歩き方の地図によると、このホテルのすぐ南に国立人類学博物館があります。この博物館はメキシコ・シティ観光の目玉と言っていいところです。さてこの街にはいくつか難儀な点があります。1つは空気の薄さ、汚さです。標高2000メートル以上に位置し、なおかつ大気汚染がひどいと言う話です。実際ちょっと滞在するだけで喉や頭の痛みを覚えます。そしてもう1つは運転マナーの悪さがあげられるでしょう。道路を横断するのは一苦労です。すごいスピードなので普通なら渡れるかな〜くらいの距離ではとうてい無理です。心なしか横断者を見るとスピードを上げるような気もするし…。まさに命懸け(?)です。

さてさてこのような命懸けの横断までしたのに、予想される場所に博物館がありません。そのかわり劇場があり、どうやら博物館はもっと東のようです。地図を確認しながら歩いていたら、日本語で話し掛けられました。「迷われました?」日本人です。道を教わった後、彼は「変な人がいますから、気をつけてくださいね」と言い、近づいてきたメキシコ人をスペイン語で追い払いました。別れたあと、きっと在住者だね、等と言いながら歩いていたら、先ほどのメキシコ人が付いて来て、博物館へ行くのかとしつこく英語で話し掛けてきました。もう知ってるからと言うのに、この先だ、と勝手に教え、あまつさえ1ペソくれと言います。日本円にすると十数円。これくらいで追い払えるならと思ったのか、オットは1ペソ払おうとしましたが、なんとそのメキシコ人、違う違うと言って、オットの財布からお札(ペソ)をごっそり抜くではありませんか!怒ったオットは半分くらい取り返しましたが、それでも高い授業料でした。とほほ。

Museo Nacional de Antropologia ようやく人類学博物館到着。どうも地球の歩き方の地図ではホテルの位置が間違っていたようです。一説では地球の迷い方とも言われているようですし…。さて、入ると建物がΠ形になっていました。私たちは最初深く考えずに時計回りに左側から入ったのですが、人の流れと逆行していたので館内図を見ると、反時計回りが正解でした。人類の進化から始まり、付近の遺跡から発掘された像などが所狭しと展示されていました。なかでも最大の目玉が「太陽の石」です。この巨大な石に掘り込まれた図案はアステカ・カレンダーと目されています。残念だったのは巨大人頭像で有名なオルメカ文明と、これから遺跡を見るマヤ文明の展示室が閉まっていたことです。

vase 左の壷、博物館で発見したんですが…何かに似てると思いません?昔のアニメのハクション大魔王の壷に。思わず撮ってしまいました。

Metro ちょっと早かったのですが、暗くなってからうろうろしたくなかったので、ソナ・ロッサという高級繁華街(すごい日本語だなあ)にあるレストランに向かいました。地下鉄に挑戦です。これが安い!均一料金1.5ペソ(20円弱)で、乗り換えもOKです。路線は番号で呼ばれ色分けもされていて、各駅には文字が読めない人のためか、シンボルマークがあります。ただし何の絵か一見してよく分からないため、私にはあまり役立ちませんでした。構内も比較的掃除が行き届いていて、ロンドンやニューヨークよりも安全な印象。もちろんスリなどもあるでしょうから注意は怠りませんでしたが。気をつけなければならないのは行き先表示ですね。路線図を手元に、行きたいのが何駅方面かをチェックしないと、どちらのホームか分かりません。

駅からレストランまでは迷わず辿り着き、メキシコ料理を堪能しました。私はセットメニューを頼んだのですが、やはり量が多く、少しずつ残してしまいました。もったいない。でもあちこちにトルティージャが使われていて、お腹にたまるのです。こうして緊張のメキシコ第一日目は終了するのでした。


ぷう猫 E-mail: poohneko@hotmail.com