シンガポール珍道中〜2002年夏

Updated on 2002.09.09

■長い道のり

突然シンガポール行きが決定した理由は、オットがボスから学会で発表するように言われたからです。元々行くことが決まっていた共同研究者でもあるボスが発表するものと思っていたオットは、ギリギリまで抵抗を試みたのですが無駄なあがきでした。アメリカ東海岸からシンガポールまでどのくらい遠いかと言うと、時差12時間。経度的にはほぼ地球半周です。一応シンガポールは赤道に近いと言っても北半球なので、真裏ではありませんが。そしてこの旅のメンバーは、健康が気になるスナック大好きアメリカ人のボスと、アメリカ再入国時に必要なビザの準備のため事前にメキシコへ行く羽目になった中国人H、そして成田で日本に入国しない日本人のオットと私という奇妙な一行となりました。もちろん可能なら日本でストップオーバーをかけようと思ったのですが、料金がかさむ上に成田です。移動だけで疲れてしまいそうですし、あきらめることにしました。

出発当日の朝、空港まではボスの奥様が車で空港まで送ってくださいました。Hがボディチェックを受けた以外は無事ゲートに進み、ボスはさっそくマフィンか何かを購入。機内で朝食が出るのに…。ところがこの朝食に異変が。卵とチーズの入ったラップが温められていたのですが、その熱が隣のヨーグルトにも伝わり、なんだか温かい。乗り継ぎのシカゴに着いて、席が離れていた我々が合流したとき、ボスがそのヨーグルトでひどい目に遭ったことが発覚しました。なんでもヨーグルトの蓋を開けたときに中身が飛び出し、隣の席の女性にぶちまけてしまったとか。どちらにも災難でしたね。

ゲートで成田行きを待っていると、そこは既に半分日本のようでした。アナウンスを日本語でもしてくれるのです。中でも顔は日本人に見えないのに、ネイティブ並みに流暢な日本語を話す男性職員がいてビックリ。日本に住んでいたのかなあ。まったくアクセントがありませんでした。ここでもボスは気がつくと飲み物を手にしていました。機内で好きなだけ飲めるのに…。

成田までは日付変更線を越えて12時間ほどのフライトです。しかしまたもやパーソナルディスプレイではなく、画面が見にくい位置だったので「タイム・マシーン」を頑張って見ましたが、あとは寝てしまいました。そういえば音楽プログラムのJapanese Favoritesの中にココリコの曲が入っていましたけど、流行ったんでしょうか?聴きませんでしたが。あと、途中スナックとして出たきつねラーメンなるものが意外と嬉しかったです。小さくカットされた油揚げとつゆは赤いきつね、麺はラーメンという怪しいカップ麺なのですが、製造は日本の業者のようでした。でも英語でChinese noodleと併記するのはウソでしょう。

長い長いフライトを終えいよいよ成田到着。しかし出発が遅れたため着陸時に上空で待たされ、あげくタラップで降りることに。日本はまだ暑かった〜。しかも空港施設内に入ってもまだ若干暑い気がする私はすっかりアメリカのガンガン効かす冷房に慣れてしまったようです。さて乗り継ぎのサインに従っていくとセキュリティチェックがありました。今度はHの荷物が引っかかったようです。どうしたんだろうと見ていると、本人も持っていることを忘れていた彫刻刀発見!やる気なさそうに見えた成田空港の職員を見直すとともに、アメリカのセキュリティチェックは大丈夫なんだろうかと一抹の不安。

セキュリティチェックを抜けると、あっ日本の雑誌だ!一気に興奮状態。第一ターミナルだったので心配だったのですが、多少のお店はありました。小さいお店ばかりだけど。ラーメンが食べられることもわかり、今はお腹いっぱいなので帰りには機内食を控えて必ず食べようと決意するオットと私。そして書籍コーナーを発見したので結局ガイドブックを買うことにしました。地球の歩き方が見当たらなかったので国内用にはよく買っていたマップルマガジンを買ったのですが、あとから見たら裏側の棚に地球の歩き方もありました…。日本円を持っていなかったので、ドルも使えたのですがちょっと恥ずかしくてクレジットカードで購入。ボスはオットにそそのかされてむき栗を買ってはみたものの、あまり口に合わず、ほとんどアジア人3人で食べてしまいました。ごちそうさま。その代わりオットの買ったミルキーはお気に召していたようです。束の間の買い物を楽しみ、あとはゲートで搭乗を待っていると、黄色い腕章をつけた女性が私に近づいてきました。国土交通省の調査に協力してくださいと言うので引き受けたのですが…「どちらへご出発ですか?」「シンガポールです」「お住まいはどちらですか?」「今はアメリカです」「!…日本ではどちらにご滞在でしたか?」「乗り継ぎなので日本には滞在していないんです…」私の回答はお役に立ちましたでしょうか、扇さん?

2時間あまりの日本滞在を終え、再び機上の人に。まだこれから6時間もかかるとは。同じ機体ではありましたが、日本からのフライトだからか日本人スチュワーデスが乗り込み、機内食の鶏の照り焼きも美味しゅうございました。なぜか日本人スチュワーデスに英語でサーブされましたけど。同じ席だったので映画が見難いのは変わらなかったけど、月の変わり目によるプログラムの変更があり、シカゴからのフライトで上映していた映画がまたかかったのは腑に落ちませんでした。そんなわけでまたひたすら寝る。

日付も変わろうとする夜中にシンガポールに到着し、無事荷物も出てきて、タクシーで一路ホテルへ。いやしかし夜中だというのに外に出たとたんものすごい湿気。まったく熱帯植物用の温室のようです。ってここは熱帯なんだから当たり前なんですけど。タクシーがすごいスピードを出したのであっという間にホテルに到着しました。スタンダードクラスということで部屋まで荷物を運ぶボーイはいませんでしたが、お部屋は綺麗。でも噂どおり冷房が効き過ぎで寒いくらいでしたので、エアコンを切って就寝しました。


ぷう猫 E-mail: poohneko@hotmail.com